【USUMシーズン15】スカーフゲッコウガ軸~神速逃亡紅蓮忍者~【最高最終2038 98位】
0 ABSTRACT
型の豊富さから考慮外にされやすいスカーフゲッコウガの高い奇襲能力と、超高速蜻蛉返りによるゲームメイク能力を評価し構築の軸として採用。スカーフゲッコウガが対面で打ち勝てない相手への引き先、初手でアドを取り隙を見せた後の切り返し、そして数値受けに対する崩しを意識して構築を作成した
1 INTRODUCTION
まずはざっとスカーフゲコの性能を評価してみよう
―長所―
1.とんぼダスト冷ビ封じという技構成のスカーフゲッコウガは など多くのポケモンに対して初手で対面有利。特にやスカーフを持ったやなど、ゲコの上を取ることを前提にゲームメイクしてくる相手に対して非常に大きなアドバンテージを取ることができる
2. 構築の見た目上なので相手に激流を強く警戒させることができ並び単位でスカーフがばれにくく、こちらが有効打を持たず打ち合えない相手に対しても初手に出されにくい。出されたとしても例えばステロを初手で撒きに来たなどは激流を警戒し引いてくるのでとんぼから有利対面を作り出すことができる
3. ゲコは素の耐久こそ並み以下ではあるが半減タイプが多く、加えて相手は襷や水zの可能性を考慮しなければならないので、相手のとりうる行動は非常に制限され甘えを許さない。それゆえに対面で打ち合えない相手に対してもとんぼから有利対面を創出することができる、構築経緯につながる話なので以降詳しく記載。また多くの半減タイプを持つこのポケモンは、例えばに対する冷ビや、のニトチャや影うちバレパンなどに対しても無理やり後だしすることもできるので繰り出し性能もそこそこありタイプ上スカーフとの相性も良い
4. ステロ持ち初手に対して岩石封じorステロのどちらかしか行動を許さず残数ともに裏への負担がかかりやすい。特にスカーフの利点としては流行りの(?)冷ビ手裏剣を耐えて二回の行動を確保するヤチェに対して岩石封じしか仕事をさせない強さがあり非常に有効に働く機会が多かった。(中段にマンダとリザを並べる印象操作により)初手にステロ持ちを多く呼び寄せて数的有利を取ることができた
5. 初手でスカーフによる奇襲性から大きなアドを取った後、相手にスカーフ前提の窮屈な立ちまわりを強要させることができる(これはもちろん短所でもある)
―短所―
1. スカーフばれした後に大きな隙ができること
→初手でアドを取った後の切り返しを意識
2. ダストが外れる。ただ、このスカーフゲッコウガのダストシュートは85%を乗り越えれば勝ちに直結する派手なアドバンテージをとれるので逆に気が楽だった(そして何気に3割の毒が強い)
―初手対面の考え方― ~ゲコvs相手の初手ポケモン~
a) 初手で突っ込むポケモン
b) とんぼor素引きするポケモン
1.
ゲコミミ対面は基本的にはじゃれ(ミミッキュz)しか飛んでこないので、とんぼで首を折りつつHPが高く保たれたシールド状態のHBじゃくほガルドで受け出しを安定させる。もちろんじゃれ+霊zを耐えてガルドでミミッキュを処理することができる上に弱保まで発動させ後続に負荷をかけることまでできる
2.
ゲコミミ対面と同様に、こうしたポケモンに対してもゲコ対面でそれぞれ打たれる技を考えるとガルド引きによって対処することができる。一つ例を挙げるとゲコグロス対面は基本雷pかアムハンしか打たれないのでガルドでの受け出しができる。仮に読まれて強気に地震を打たれてもHB弱保なので後出しから処理可能である
3.
こうした突っ張りでもガルド引きでも対処が難しい耐久力が高いポケモンへの明確な崩しの要素も強く意識した。
4
かなり重い。当初はゲコガルド対面は見た目上ゲコが有利で聖剣しか打たれないことを前提にしていたがシャドボで突っ張られて萎えることが多かった。しかしさすがに霊zが来ることはなかったのでリザかマンダ引きで割と対応することはできた。(相手にガルドがいるたびにビビってたが、リザの存在からか初手で出されることはあまりないことに終盤で気づけた)
2.DESIGN PROCEDURE
先に述べたようにからの優秀な引き先としてタイプ相性及び切り返し性能がともに優れたHB弱点保険のんきをの相棒として最初に採用。次に、初手で派手にアドを取ってから後の切り返しに対応することができる対面性能の高いを採用。そしてとの優れた相性補完や、と並べ激流を強く意識させることができる単体性能の高いHADを惰性で採用した。ここまでのをベースとし@2を様々入れ替えながら検討していったが、重ためななどに強く、物理受け全般に強めな火力と耐久を重視したと、受けに対して強引な崩しを行うことができ、に圧力をかけることができる瞑想格闘zを最後に採用し構築が完成した
メンバー詳細紹介
1 ゲッコウガ@スカーフ やんちゃ AS252 C4
ダスト とんぼ 岩石封じ 冷ビ
耐久に甘えたや、に対する乱数を意識してやんちゃAS。Cに振ってないのでに対して乱数になってしまったが、初手のはスカーフならとんぼ、襷なら突っ張り、その他は引いてくるのでとんぼが安定し問題はなかった。に対してはこちらのが強く、C振りが必要と感じた場面はほぼなかった。陽気舞はほぼいなかった(と思われる)のでやんちゃでも十分切り返し可能としつつ、スカーフや、スカーフではなくSを上げてくるに対しては慎重に立ち回った。岩技のウエポンは威力が高くずるが狙える雪崩にするか終始迷っていたが、スカーフばれしてからもがんぷうを打つ機械にはなれること、命中率、裏のポケモンがSが中途半端なポケモンばかりであったことから今回は封じを採用してみた。性格に関しては、相手のへの受け出しや初手ダウンロードとの対面を考えるとさみしがりのほうがよさげ
重要なダメ計(目安)
147-87 無振りゲコ とんぼ 99.3%〜118.3%
177-135 H252レヒレ ダスト 91.5%〜108.4%
187-94 H252アシレ ダスト 124%〜146.5%
153-131 無振りリザX 岩石 54.9%〜65.3%
175-132 リザX 岩石 48%〜57.1%(乱数90%)
185-114 (マンダ捨て身耐え)HBリザY 103.7%〜123.2%
197-131マンダ 冷ビ 99.4%〜117.7%
148-94 D4アゴ 冷ビ 91.8%〜108.1%
135-51 H4ツルギ 冷ビ 91.8%〜108.1%
235-117-130 ABカビゴン とんぼ 23.4%〜27.6%
cf C211リザYオバヒ 75.7%〜89.7%
157-127 ヒトム 岩石 56%〜66.2%
2 ギルガルド のんき 252-4-236-12-4-0
シャドーボール⤴ 聖剣 かげ キンシ
スカーフとの相性が受け攻めともに素晴らしいポケモン。の組み合わせが非常に強く8割くらいは@1という選出をしていた。やガルーラ、ギャラドス、ミミッキュなどの相手をさせたかったのでのんきHB弱点保険。が死に出しされてもC特化オバヒ以外ならを後出しすることもできケアもききやすかった
3 ミミッキュ ゴーストz いじ AS252 H4
じゃれ シャドクロ かげ 剣舞
初手で大きなアドを取ってから相手に起点にされても適当に捨てて切り返すことができることができる最強ポケモン。や両に対する対面性能の向上と鋼入りのサイクルに一定の崩しを狙い霊zを持たせた。またなどの中速帯に対して上を取りたかったのでいじAS。初手の対面はYなら封じで一発、Xでも激流襷警戒のニトチャから入られることが多かったが、逆鱗を打たれて対面処理されても封じでSを落としてから継続中の逆鱗に死に出しして剣舞を積むことができるので、と並べれば初手リザのあらゆる状況に対してアドが取れたので非常に強力だった
4 マンダ 意地 212-52-4-140-100
やつ じしん 竜舞 羽
の相棒かつ偽装を意識させるポケモン。スペックはお化けだががっつりメタられており、また私自身もあまり使い慣れてなかったので選出したときの勝率はそれほど良くなかった。両刀にして崩しを行わせることも考えたりしたが、惰性で適当に入れたままシーズン最終日を迎えてしまった。この枠は正直微妙すぎたのでマンダの型に対してはアドバイスがほしい…
5 リザY ひかえめ 252-124-92-4-36
放射 オバヒ ソラビ めざ氷
などに対して強い補完メガ枠。A197の封じやの捨て身を耐えることができる対面重視のHB調整。瞬間火力も高く、とんぼ+オバヒでを倒せることが多く非常に強力だった。崩しや抜き性能をより重視したなども試してみたがうまく扱いきれなかった。だけではに対して十分にあらがえなかったのでリザで正解だったと思うが、なども取り込めるように構築を組めたらベストだった
6 テテフ ひかえめ 188-100-156-4-60
サイキネ 気合玉 挑発 瞑想
が重いと感じ格闘zを持たせたを採用。挑発瞑想サイキネ気合玉でわりと受け系統に対して活躍してくれた。(ステロにより崩れるが)を意識しながら低火力低速高耐久ポケモンに対して居座れるように、ある程度のSを維持しながら耐久と火力を重視した配分になっている。(この調整に関してはマジで諸説)
主な調整意図
C11n 実数値187
C179アゴ ヘドウェ 85.2%〜100.5%
A207+1ギャラ 滝 76.9%〜91.1%
A233 バシャ フレドラ 85.7%〜101.7%
準速ガッサ、S無振りガルが抜ける実数値123
ガルドリザマンダに関しては非常に有名な調整で、他ブログにてダメ計も丁寧で豊富に掲載されているのでそちらをご覧されたし
構築ごとの選出や立ち回りなどに関しては有名なものだけ簡潔にまとめようと思う。ほとんどの場合ゲコガルド@1が非常に機能した。あまりにもゲコが腐りそうなときだけ選出から外した
@1で対応した。環境トップで数も多いうえにプロがたくさんいたので勝率は五分五分だった
以外の残りから出され、初手でアドが取れることが多かったので初手でアドを取りこっちのでかを削り再びの一貫を作った
初手の相手のに対応できるようにこちらもから入った。初手に対しては(地震がなく炎pしか有効打がないかノーマル技を打たれる願望で)に引いた。と選出することが多かった
スカーフから入られることが非常に多く初手で氷結させてから裏にを置くことでで大体勝てた
ほぼから出されたので以外に大きく出し負けないを初手に投げた。この構築は以外が全員準速より早いが明確な対策がなくガッサが苦しめだった。当初の予定では対面は相手目線では激流の襷と見えてるならタネガンか封じか胞子からしか入られないと思いとんぼでにつなごうと思っていたが、これは気分次第でマッパで倒されることも少なくなくよくわからなくなってしまった
受け
は完全に腐るので+orで対応した
3.RESULT
の3匹をベースとした基本選出は非常に安定感があり多くの構築と戦うことができ非常に強力に感じた
目論見通り初手に来る多くのやスカーフを一撃で葬ったり、などに対するストッパーとしての役割を遂行し、とんぼによる対面操作を行うなど、が機能した試合の多くが勝ちにつながった
に関しては、十分戦うことはできたが、よりよい編成が実現可能だと思いまだまだ煮つめることができると感じた。誰かもし興味があれば構築相談などに乗っていただけると嬉しい。ポケモンに対する理解がそれほど深くなくプレイングもお粗末なことが多い私でも2000オーバーを達成できたので、強い方が使ったらもっと結果が出せるのではないかと思う(適当)
最高最終2038 98位 TN はにゅうくん(だっさ)
4.CONCLUSION
自身2度目となるレート2000を達成し、チキらずに2000帯で戦うことができてついでに最終順位100位内を現実のものにできて非常に満足のいくシーズンであった。この100位以内という順位は、本当の上位を目指して溶かした人も多いためあまり意味はないかもしれないが、20帯から潜って数勝し、20達成よりも一つ上のラインを超えることができたという意味では大変感慨深い。偽装っぽい構築で多くのeasywinを重ねたり、オリジナルで0から独力で組むこともできたので、構築自体にも愛着がわきシーズン通じて楽しむことができた。次のシーズンも自分が楽しくレートに潜れるようなパーティーを組んで、最終日前日までに2000を達成し20帯でたくさん戦うことを目標に頑張っていきたい
5.SPECIAL THANKS
シーズン中構築を共有しながら切磋琢磨し最終日もお互い高めあったすゆくん
最終日なので寝溜めしたいというふざけた理由なのに月曜5限の授業の代返をすんなり承諾してくれた同じ研究室のさんた君
記事の投稿前に丁寧に校閲してくれたベロイさん
素晴らしい構築名を考えてくれたラッパーのオラくん
おめリプを送ってくださった皆様
ありがとうございました!!
質問アドバイスご指摘いちゃもん挑発などございましたら@have_poke のほうまでよろしくお願いします